高いぞ!非Retinaだ!それでも売れるiPadmini

   

参考サイト:iPad mini速攻レポート——7.9インチが狙うはノートや手帳、文房具の領域
※画像は上記サイトから借用

この印籠が眼に入らぬか!(via AUGM名古屋)

とうとう待ちかねたiPadminiが発売されました。
AppleStore前には徹夜の行列ができて、もうすでに手に入た方もいるでしょう。
何のかんのと言いながら売れるiPadminiですが、発表会の時、多くの人が落胆したのは値段(高い)とディスプレイ解像度(非Retina)の2点だと思います。
しかし、相反して売れ行きは上々のようです。
そこで改めてこの2点について、もう一度考えてみようと思います。


iPadminiの価格

値段(2万8800円)が高いと感じたのは、他社製品、Nexus7(1万9800円)やKindle Fire(1万2800円)と比較してのこと。
KindleFireの場合の儲け方は、AmazonのCEOベゾス氏が言っているように、

「お客様に機器を買っていただきたいからではなく、その機器を使っていただきたいからこそ、初めて会社としての利益が出てくる。常にお客様の立場に立って考えている」

というもの。
裏を返せば、Amazonのサービスを使ってくれないと損しちゃう。
これは、昔、ADSLの回線契約を増やしたいために、駅前でADSLモデムを配ったYahoo!BBと戦略と同じだ。
参考サイト:FNNニュース: アマゾン、「Kindle」日本予約販売開始 タブレット端末商戦激化
それが良いとか悪いとか言うつもりは無い。
これも1つのやり方だろうし、サービスが充実していて使いやすいものなら成功するだろう。
しかし、失敗すればサービスは使ってもらえず、安いモバイル機器として使い捨てられる可能性もある。
言わば、ハイリスク・ハイリターンの戦略だ。
しかし、Appleはそうしなかった。
いや、する必要が無いのだ。
iPadminiの値段が高いとの質問にAppleのフィル・シラー氏はこう答えている。
「iPadシリーズは、この分野では他の製品をはるかに上回る大きな成功を収めている。従来の最低価格は399ドルだったが、それでも消費者はアップルの製品を選んでくれた」

参考サイト:iPadミニ、価格高めとの見方にアップル幹部が反論 | 外国為替 | Reuters
彼が言っているとおり、もう既に実績のあるiPadの小型版。
今更価格で競争する必要は無い。
それに正当(まっとう)な商売なら、売った製品から利益をあげるのは当たり前の話。
元々、Amazonや新参のNexus7とは立ち位置が違う。
Appleだってバカじゃない。
価格の批判がでることは予想していただろう。
だが、あえてこの値段にしたのは、価格競争をしてiPadmini自体の存在を危うくするよりも、「良い製品を作ったので使って欲しい」という自分たちの考えに理解を求める道を選んだためだ。
私は、好きですけどね。
正直に自分の考え方を相手に伝えて理解を求めるやり方。
我々消費者と向き合って、一緒になってAppleのことを真剣に考えているような気がします。


iPadminiのディスプレイ

私は、かろうじてRetinaディスプレイでは無かったので買わずに済んでいます。(笑)
Retinaだったら、また出費が嵩むところでした。
こちらの問題は、maclalala2さんの記事を読んで納得できました。
参考サイト:John Gruber の iPad mini レビュー « maclalala2

それ以外の古い iPad 1 や 2 を持っているひとや、初めて iPad を買おうとしているひとにとって、iPad Mini のディスプレイは何ら問題があるわけではない。---中略---、問題は大衆マーケットの話なのだ。

Appleは、既にRetinaDisplayに慣れ親しみ、もう普通の解像度には後戻りできないAppleファン。
つまり、iPadやiPhoneが発売される度に買い換え、果てはMacまでをRetinaでそろえてしまうようなAppleファンばかりを相手にしている訳では無い。
という事ですね。(^^ゞ
今までiPadを買いたかったけど、サイズが大きいので見送っていた人達、それにiPad 1が発売されて2年以上過ぎたため買い換え需要も出てくる頃で、それらの人達をメインターゲットにしたということでしょうか。
それと、同じ記事にiPad2がラインナップに残った理由について、こう書かれています。
多分みんなが買い求めたのは、一番安い iPad が欲しかったのではなく、一番安い「フルサイズの」iPad が欲しかったからではないか。しかし重要なことは、Retina iPad 3 と一緒に非 Retina iPad 2 が残ったことだ。多くのひとにとって Retina の解像度はあればすばらしいが、なくてはならぬものではないということだ。

Displayの解像度は、私たちが気にするほど大きな問題では無いと言うことなのでしょう。
この理由に加えて、私が思いあたるのはRetinaDisplayの供給問題です。
参考サイト:サムスン、アップルに対する液晶パネル供給を終了か - CNET Japan
参考サイト:Samsung、Appleとの液晶パネル供給契約を終了か | スラッシュドット・ジャパン アップル
これまでメインの供給元であったサムスンが手を引くことにより、液晶ディスプレイ自体の調達も難しくなるでしょう。
新型iMacもRetinaにしなかったのも同じような理由だったのでは無いでしょうか。
まぁ、13inchのRetinaなMacBookProが出ただけでも良しとしましょう。
* * * * * * *

iPhone5が発表された時も、みんなブーブー言いつつ気が付けば私の周りはみんなiPhone5になってるし。
今回も、何のかんの言いながらみんなiPadminiを買っちゃうんでしょうね。
(私は資金難で買う予定はありませんが、何か?!(`・ω・´)キリッ)
価格の話に戻りますが、昔、若くてお金が無い頃(今でも無いけど)懇意にしているお鮨屋さんに職場の同僚と行った時。
時価って書いてある鮨の値段を尋ねてから値切ったことがあります。
その時お鮨屋さんの大将に言われました。
「美味いものは高いんですよ」
妙に納得。
Appleが目指す製品は、すぐに飽きられる薄利多売の製品では無く。
少々高くても2台目、3台目と買いたくなるような、購入者の満足する製品なのですね。
おっと、予想が当たってる?
参考記事:今年はiPadの年だと思う3つの理由: 林囓(リンカジ)A Life with Apple.
こんな記事はいかが...
参考記事:引退するiPadの使い道: 林囓(リンカジ)A Life with Apple.
参考記事:あえてiPadを据え置くという使い方 ~IPEVO Perch ~: 林囓(リンカジ)A Life with Apple.

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