iOS6のMapがずれた理由(わけ)

   

Apple Maps Fail Apology
Apple Maps Fail Apology Photo by Photo Giddy

この記事を読んでやっと合点がいきました。
参考サイト:「ガンダム駅」なぜできた アップル地図騒動の真相:日本経済新聞
記事を読むといろんな理由が書かれていますが、海の上に駅があったり、同じ建物が2つあった理由は、測地系が大きな原因の1つだったようです。
参考サイト:3 日本測地系と世界測地系 |国土地理院


学校で習ったと思いますが、便宜上地球を完全な球体と考え、赤道を緯度0度として、北と南を90度に分けています。
keiido.jpg

図はここから拝借。参考サイト:経度、緯度について詳しく
(そして、地球の皮に当たる部分の緯度1度を60海里として距離を表すのですが、それはまた別の機会に)
ところが、地球は完全な球体では無いので、明治時代に日本の地図を作る時、誤差を修正するためベッセル楕円体というモデルを採用したようです。
この時に作った座標を"日本測地系"と呼びます。
日本だけで地図を運用する場合はこれで良かったのですが、GPSや人工衛星など地球規模で測地できるようになった今日では、正確では無く時代遅れの基準になってきたんです。
そんな訳で、平成14年4月1日からは測量する際には世界標準である"世界測地系"を使うことになりました。
世界測地系に移行することになったものの、それ以前に測量された地図などは日本測地系を使って測量されています。
ですので、現在は両方の測地系が混在している状況なんです。
測地系のズレは約450メートル。
けして小さくないズレです。
なので、臨海部にある施設は海の上に表示されたり、何らかの理由で両方の測地系が同時に使われ二重に表示されたようです。
参考サイト:海の上に駅… 間違いだらけのiPhone地図:日本経済新聞
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今回のトラブルは、記事にもあるように測地系を変換せずに使ったAppleの側のミスですね。
だけど猛烈な勢いで補正されているようですから今後に期待ですね。
しかし、これだけの膨大で貴重なデータを自由に使える世の中って、とっても良い時代だと改めて感じた次第です。
だって昔の戦争は、まず相手の陣地の地図を作る事から始めたんですよ。
当然地図や海図は軍事機密だったのです。
軍事機密は戦時・平時によって範囲が変わり、平時には公開されていた情報も戦時には機密に指定されることがあり、例として地図・気象情報などが挙げられる。
1937年(昭和12年)10月18日、大日本帝国陸軍陸地測量部発行の「参謀本部地図」のうち東京・横浜・大阪・神戸近傍の地図を、無償も含めて発売や頒布を禁止した(発禁実務は内務省)。
軍事機密 - Wikipedia
昔は兵士が命がけで集めた情報を現在はタダで誰でも使えるのですから...
贅沢な世の中になったものです。

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