Steve Jobsの遺したもの

   

彼がスタンフォード大学で行った卒業生へ贈ったスピーチ。
私は、このスピーチが大好きで何回も見返し、ちょっと難しいかもしれないと思ったが中学生の長女にも見せた。
そして、私はこのスピーチが彼が生前行った最高のプレゼンテーションであったと思う。


このスピーチの中で、Steve Jobs氏(失礼ながら親愛の意を込めて以下Steveと記述する)はこれから大学を卒業し、社会へ出て行く子供達のために自分の人生を語った。
私は今年、ちょうどこの時の彼の年齢になったが、こんなに上手く自分の生きてきた人生を語れない。
もし同じ事をしたとしたら、もっと説教臭くなったり惨めったらしくなったことだろう。
まぁ、私のことは横に置いておいて...
Steveは敢えてその類い希な人生を語ることにより、学生達に人生の指針を示した。


サッカーの監督はチームの方針や戦術は伝えるが、実際戦うのは選手達で一度kickoffの笛が鳴れば、あとは選手達のアイデアや選手同士の話し合いでゲームのほとんどが進行する。
そして何より大切な仕事は、選手達のモチベーションを高め、やる気にさせることだ。
Appleという会社の中のSteveは、このサッカー監督だったのではないだろうか。
とふと思った。
サッカーチームと同じように、会社は一つのチームとして動き、その目標となるものはビジョナリーである彼が統率していた。
今までの天才と呼ばれる偉業を成し遂げた人々、Think Differentに出てくるような人たちは、それぞれが素晴らしい能力者で偉業を成し遂げたが、彼らとSteveの違うところはAppleという会社によって偉業を成し遂げたことだろう。
何故ならチームでないと大きい事、宇宙に衝撃を与える事は、困難だと知ってたからだと思う。
恐怖政治とか現実歪曲空間などと揶揄されながらも、働く者にビジョンを与え、働く意義を与え、働く喜びを与えた。
つまり人にやる気を起させ、心を鷲づかみにするマインドコントロールに長けていたのだ。
一度でも会社などで部下を持ったり、人を使ったりしたことがある人は解るだろうが、人を思い通りに働かせる事は至難の技だ。
何故なら人は理屈では働かないからだ。
いや、時には動くかもしれない嫌々ながら。
しかしそれで本当に良い仕事ができるだろうか?

iPhoneのような素晴しい物はけして生れない。
絶対に。
そして素晴らしいのはAppleは人のみならず、Mac、iPhne、iPad、iPodそしてAppleTVなどのハードウェアはもちろん、itunes、App Store、はたまた実店舗までが1つのチームとなって連携し、機能していることだろう。
人を動かすのは感動する心、必要なのは情熱、そのやる気を起こさせるための「Think Dferrht」であり、「insanely great」(注1)であり「Stay Hngry,Stay Foolish」だったのである。
(注1)Macintoshの開発グループに言っていた、「狂気は素晴らしい」の意味
しかも現在は、Appleの社員ばかりでなく、Appleの製品や彼の生き方に感化された私や多くの人達が誰に強制されたのでもなく今こうやって彼の事をブログに書いている。
私のようにいいおっさんが半ベそをかきながら...
キリが無いので、そろそろ締めよう。
彼の一番の遺産はiPhoneやiPad、MacなどのApple製品群ではない。
(もちろんどれもこれも素晴らしいと思うが)
物はいずれ壊れ、朽ちていく。
彼が素晴らしいのは、後に続くAppleという会社(もちろん社員達)それにこれから世界を背負って変えてゆくゆく若者へ向けて人生のビジョンを示したこと。
冒頭のスタンフォード大学の学生に語った人生観であるに違いない。
それにより素晴らしいAppleの社員、そしてこれから花開くであろうを残したことだと思う。
(もちろん彼のお子さん達も)
死して金を残すは下なり、物を残すは中なり、人を残すは上なり
父親が生前 私に教えてくれた言葉だ。

 - Appleを語る